2026-04-10
初診の患者さんがクリニックを選ぶとき、Webサイトで見ている3つのこと
はじめに
患者さんが初めてクリニックを受診するとき、多くの場合Webサイトを事前に確認しています。「近くに○○クリニックがあるけど、行ってみようかな」と思った瞬間から、スマートフォンでサイトを開いて、受診するかどうかを判断しているのです。
このとき患者さんがチェックしているのは、主に次の3つです。
1. 「先生がどんな人か」がわかるか
初めてのクリニック選びで患者さんが最も不安に感じるのは、「どんな先生が診てくれるのか」という点です。体の不調を抱えた状態で、会ったことのない医師に診てもらうことは、患者さんにとって大きな心理的ハードルです。
この不安を和らげるために最も効果的なのが、医師のプロフィールページです。
掲載しておきたい情報は次の通りです。
- 顔写真(できるだけ自然な表情のもの)
- 出身大学・専門領域
- 取得している専門医資格
- 診療に対する考え方・患者さんへのメッセージ
特に「診療に対する考え方」は、患者さんが「この先生に診てもらいたい」と感じるきっかけになりやすい情報です。資格や学歴だけでなく、医師としての姿勢を言葉で伝えることが重要です。
顔写真がないサイトと、自然な笑顔の写真があるサイトでは、患者さんが感じる安心感がまったく異なります。「写真を撮るのは少し恥ずかしい」という先生も多いのですが、顔写真の有無は受診の決め手になるほど重要な要素です。
2. 「予約・受診の手順」がすぐにわかるか
「受診してみよう」と思った患者さんが次に確認するのは、「どうやって予約すればいいのか」という点です。ここで迷わせてしまうと、そのまま別のクリニックを探しに行ってしまいます。
スマートフォンで3タップ以内に予約へ進めることが理想です。
確認しておきたいポイントを具体的に挙げると、以下の通りです。
- 電話番号が画面の上部(ヘッダー)にひと目でわかる形で表示されているか
- 電話番号をタップすると、そのまま発信できる状態になっているか
- オンライン予約がある場合、予約ボタンが目立つ場所にあるか
- 診療時間・休診日がすぐに確認できるか
「予約する」ボタンや電話番号は、スクロールしなくても見える場所に常時表示することをおすすめします。「探せばある」ではなく、「開いた瞬間に見える」ことが大切です。
3. 「自分の症状に対応しているか」がわかるか
患者さんは「目が最近かすんで見える」「夜の運転が怖い」など、具体的な悩みを持ってサイトを訪れています。そのため、「自分の症状はここで診てもらえるか」を確認しようとします。
このとき、診療内容が患者さんの言葉で書かれていると、グッと伝わりやすくなります。
伝わりにくい書き方 「白内障・緑内障・糖尿病網膜症の診療を行っています」
伝わりやすい書き方 「『最近かすんで見える』『夜の運転が不安』といったお悩みに対応しています。加齢に伴う目の変化について、丁寧にご説明します」
同じ内容でも、患者さんが日常的に感じている言葉で説明することで、「ここで診てもらえそう」という安心感につながります。医師にとっては当たり前の専門用語も、患者さんには伝わらないことがあります。患者さんの視点に立った言葉選びを意識してみてください。
まとめ
患者さんがWebサイトで確認しているのは、「先生の人柄」「予約のしやすさ」「自分の症状への対応」という3つです。これらが明確に伝わるサイトは、初診のハードルを大きく下げることができます。
逆に言えば、この3つが伝わりにくいサイトは、どれだけ良い医療を提供していても、患者さんに届きにくい状態になっているということでもあります。
「自院のWebサイトで、これらが伝わっているか不安」という方は、ぜひ一度ご相談ください。現役眼科医とWebデザインの専門家の両方の視点から、改善点をお伝えします。